U.S.A.鉄道旅2日目〜その1(2012年9月某日)

列車:サクラメントソルトレイクシティー
知り合い宅を出発して、サクラメント駅でCalifornia Zephyr号のチケットを購入した。乗りたい列車と目的地を片言の単語を羅列して言ったら、”ID?”と聞き返された。IDってIDナンバーのこと?、そんなナンバー知らんがなと思って恐る恐る”I Don’t ID number, What is that?”と聞いてみたら、”Identification. Do you have a passport?”と言われ、ようやく身分証明であることを理解した。コンビニで酒を買う時や、銀行でカード作る時に免許証を見せるようなものかと、一人で納得した。パスポートを提示したら切符を発行してくれ、列車の来るホームなど教えてくれていたのだろうが、何を言っていたのかさっぱり分からなかった。

鉄道に乗ろうと思い立ってアメリカに来たものの、よくよく考えれば海外常識を知らないし、英会話も非常に残念なレベルである。あと、当初はCalifornia Zephyr号→Empire Builder号→Coast Starlight号と乗り継いでアメリカ北部をぐるっと巡る予定だったが席が取れず、California Zephyr号で往復する残念なことになってしまった。(但し、後々2回乗れて良かったと思えた。)

ホームに向かって歩いていたら、駅員や他の旅行者数名に話しかけられた。駅員は切符を見せたら丁寧に場所を教えてくれ、旅行者は列車も行き先も同じだったので一安心。のんびり待っていたら列車が入ってきて、車掌に切符を見せて乗り込んだ。ドアが閉まって出発した直後、車掌にしょっぱなに言われたのが”Do you speak English?”だったので、とりあえず”a little”みたいなことを言うと、苦笑いされて困った時は何でも聞いてくれと言ってくれた。食堂スタッフにも同じことを聞かれて同じように返したら、”Do you speak Espanol?”と聞かれ、余計分からんがなと思っていたら”I Don’t speak Chinese.”と吐き捨てるように言われた。まともな会話も出来ないくせに来るんじゃねーよ、と言わんばかりの冷ややかな視線を感じた。(SpanishではなくEspanolと言ってくるところに皮肉が込められているのだと勝手に解釈した。)
食事時は相席なので色んな方と話す機会はあったが、自分のレベルではしょぼい会話止まりだった。

とりあえずは、無事切符を購入して目的の列車には乗れた。

  
サクラメント駅ホーム、電光掲示板、入線するCalifornia Zephyr号)