四国霊場八十八箇所サイクリング編(8日目)

4/25(土)96.7km 累積標高1445m
府中駅(徳島から輪行)→観音寺(16)→井戸寺(17)→恩山寺(18)〜立江寺(19)→鶴林寺(20)→太龍寺(21)→平等寺(22)→薬王寺(23)→日和佐宿泊地

府中駅までの列車のダイヤがあまり宜しくないので、金曜日のうちに徳島まで出てきて前泊することにした。会社から帰宅後に終電の1本前で輪行して徳島まで移動した。

朝の7時過ぎに観音寺(16)に到着してお参りしたが、朝のお寺は静かで物凄く心が落ち着く。しかし、井戸寺(17)に着くと既に観光バス数台がとまっており一転して賑やかになった。

その後、徳島市街を何度も信号に引っかかりながら中々進まずイライラしながら走って恩山寺(18)を目指した。お寺のない市街は輪行でパスする方が良いのかもしれない。
市街地を脱出して、恩山寺(18)と立江寺(19)をお参りした。

そして、いよいよ登坂しなければならない鶴林寺(20)と太龍寺(21)を目指すことになる。色んな方がブログ等で書かれているので、どんな恐ろしい坂があるのかビビっていた。ただ、あまりに慎重になりすぎて全力で踏むことなく恐る恐るスローペースで登ったため、気付いたら鶴林寺(20)の駐車場には案外サクッと着いてしまった。

続いて、ロープウェイの反対側から太龍寺(21)を目指す。県道からの分かれ道に入ると、若干舗装の荒れた道になったものの傾斜は緩いため思い切ってペダルを回す。ところが、車の駐車場手前から傾斜がキツくなり、バイクの駐車場まではもっとキツくなる。バイクの駐車場を過ぎるとさらにキツくなり、20%オーバーの恐ろしい勾配が続く。30%あるかもしれないが、前輪が浮かないようにバランスをとるだけで精一杯で、メーターを見る余裕など全くなかった。残り400mの看板を過ぎると壁のような勾配の坂があり、ここでバランスを崩して前輪が浮いた。残念ながら全乗車はできなかったが、誰かに押してるところは見られたくないので、ここからもう一度サドルに跨って、あとは何とか頂上にたどり着いた。
参考にさせて頂いた色んな方のブログのうちの1つに、太龍寺(21)が徳島最強だと書かれている方がいたが、正に仰る通りですとしか言いようがなかった。(因みに、この方とは足をついた場所は違っていた。)
(先に書くのもネタバレであれなのだが、八十八箇所全て走った中でも、太龍寺(21)が間違いなく最強だった。自分の中では、2番目は神峯寺(27)、3番目は横峰寺(60)、4番目は雲辺寺(66)、5番目は焼山寺(12)。人、移動手段、体調、天候によって印象は異なるだろうが、個人の感想なのでご了承下さい。)
 
太龍寺(21)を下ってからは坦々と走って平等寺(22)に着き、ようやく下界に下りてきたような気分になりホッとした。ただ、既にガクガクの足にここの階段は相当こたえた。あと、大量の車と遍路バスが3台程きており、納経所が恐ろしいことになっていた。十数冊の納経帳と掛け軸を持って運ぶのは、相当な重労働ではないのかとつくづく思った。
  
あとは、薬王寺(23)を目指して、ひたすら日和佐まで国道を走るだけ。時間も充分あったので、完全に気をぬいてダラダラとサイクリングした。
もはや輪行して一旦帰れるような距離ではないので、予めとっていた民宿に向かった。風呂につかってご飯を食べて、車で回られている他の宿泊者の方2組から色々と話を聞いた。布団に入ってからは、勿論一瞬で意識が飛んだ。